パワーリハビリテーションとは?
- 専門性向上のため、職員の有資格化を推進しています。
- 年齢とともに身体の動きは徐々に鈍くなりがちです。パワーリハビリテーションは、老化や器質的障害により低下した身体的・心理的活動性を回復させ、自立性の向上とQOL (クオリティ・オブ・ライフ)の高い生活への復帰を目指す、マシントレーニングを中心とした運動プログラムです。
- 軽負荷でのマシントレーニングです。
- パワーリハビリテーションは、医療用のトレーニングマシンを使用し、軽い負荷で無理なく行うトレーニングです。一般のジムで行うような筋肥大や筋力強化を目的としたプログラムではありません。目的は、高齢者の身体各部の使っていない筋肉を万遍なく動かす(再活動化)ことにあり、「身体が軽くなった感じ」や「爽快感」が得られやすいプログラムです。ごく軽い運動ですので、心臓に与える影響は「入浴」より軽く、運動によるリスクはほとんどありません。
- 行動変容をもたらすリハビリテーションです。
- 外出をしなくなる「閉じこもり」(行動の縮小)は心身の活力を奪い、
重度化のきっかけになります。
トレーニングによる「身体の動きが良くなった」「疲れにくくなった」という動作・体力の改善をきっかけに、より活動的な生活スタイル(行動の拡大)への変化を目指しています。
使用する器具の紹介
使用する器具は「NPO法人パワーリハビリテーション研究会」推奨のコンパス(ドイツ・プロクソメッド社製)6機種です。
ホリゾンタルレッグプレス |
動き | 両下肢の伸展・屈曲 |
ねらい | 立ち上がり・着座動作の改善、立位・歩行の安定。 |
ヒップアブダクション/アダクション |
動き | 両股関節の外転・内転 |
ねらい | 骨盤帯・股関節周囲(特に側方)の可動性と安定性、
立位・歩行の安定。 |
レッグエクステンション/フレクション |
動き | 両膝の伸展・屈曲 |
ねらい | 膝関節周囲の安定性と可動性の改善、立位・歩行の安定。 |
チェストプレス |
動き | 両肩甲骨、肩、肘の伸展・屈曲 |
ねらい | 持ち上げる(上げ下ろし)動作の改善、肩・肘関節周囲の
安定性と可動性の改善、胸郭可動性の改善。 |
ローイングMF |
動き | 両肩甲骨、肩、肘の屈曲・伸展 |
ねらい | 胸郭可動性の改善、姿勢(特に肩甲骨周囲や下部体幹)の改善。 |
トーソエクステンション/フレクション |
動き | 体幹の屈曲・伸展 |
ねらい | 立ち上がり・着座動作の改善、姿勢の改善。 |